甲状腺とは

甲状腺は、前頸部の気管の前にある、甲状腺ホルモンを作る場所です。

女性は首の真ん中あたり、男性は首のつけねくらいにあります。大きさは男女関係なく、幅2cmx長さ4cmくらいです。
病気にかかっていない時は外部から触れてもほとんどわからない状態です。

1.甲状腺の機能の病気

甲状腺機能異常(ホルモンが亢進した状態・低下した状態):
【症状】動機、息切れ、発汗、むくみ、全身倦怠感、体重減少、月経不順など


甲状腺ホルモンは代謝を活発にするため、少なくなったり多くなったりすると様々な症状が出てきます。一般的には不足すると、皮膚は乾燥気味になり疲れやすく手や顔がむくんだり声がかれたりします。逆にホルモン量が多くなると、神経質になったりいらいらして眠れなくなったり、動悸や息切れがおこり、汗をよくかくようになったり、いくら食べても体重が減少してしまうことがあります。さらには手が震えたり、甲状腺が腫れたり眼球が突出したりします。

血液検査で甲状腺の機能を調べることができます。機能が低下あるいは亢進していれば、原因を調べて診断をつけて治療を行います。きちんとコントロールされれば症状はよくなり健康な時と同じ日常生活が送れるようになります。甲状腺の病気は特に20代から40代にかけての女性に多いとされています。いろいろな症状が出るため、ほかの病気(更年期障害や自律神経失調症など)と間違われることもあります。血液検査で甲状腺機能を測定しホルモン異常による症状と判断できれば適切な投薬治療で症状は改善していきます。

2.甲状腺腫瘤

甲状腺腫瘍:
【症状】良性・悪性腫瘍、炎症など


甲状腺には腫瘤ができますが、ほとんどの場合は無症状で良性のことが多いです。首にしこりがある場合はまず触診し、超音波検査で腫瘤の性状・大きさ・リンパ節の腫れの有無を調べます。悪性であっても一見良性のように見えることがありますので、細胞診の検査で診断をつけたほうがよいでしょう。

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